たより

HAN-KOHからのお知らせや日々の様子を綴ります。

【高等部】特別講座「世界の教養シリーズ①Black Lives Matter」

新たな人種差別の犠牲者となったジョージ・フロイドさんの死をきっかけに、アメリカや世界各地で行われている抗議活動(protest)をニュースで目にしたことがあるでしょうか。この活動は “Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)”と呼ばれ、6月14日(日)に東京でも抗議のための行進が行われました。

町営英語塾HAN-KOHでは、東京での活動に先立ち、世界の教養シリーズと題してBlack Lives Matter(BLM)に関する特別講座を6月12日(金)に実施しました。

今回の講座では以下に焦点を当て進めていきました。

①なぜBLMについて知る必要があるのか

日本の国際的企業のCMやアイドルグループの前例があるように、意図していないにもかかわらず、無知であるが故に人種差別の加害者となってしまう事例を挙げ、なぜこの問題を知る必要があるのかを説明していきました。

②アフリカ系アメリカ人の歴史(奴隷貿易~公民権運動)

奴隷貿易から南北戦争、南部諸州のジム・クロウ法、ミンストレルショーや1960年代の公民権運動の紹介をしました。

③制度的人種差別とは?(現代)

Ben&Jerry’sのウェブサイト(https://www.benjerry.com/whats-new/2016/systemic-racism-is-real)を参考に、現代のアフリカ系アメリカ人が直面する見えない制度的人種差別について話しました。

④日本の人種差別

日本在住6年目となるナイジェリア出身のBlessingさんをオンラインでお招きし、彼女が感じる日本の人種差別についてお話していただきました。目に見えるものではなく、日本は他の多くの国と比較して安全だけれども、電車で隣に座るのを避けられるなど、多くの日本人にとってはまだ見慣れない“外国人”に対する静かな抵抗感を感じる、ということでした。海外の学校や家庭では、人種問題は当たり前のように議題に上がることなので、知っておくことはきっと今後みなさんの役に立つ、という激励の言葉をかけてくださいました。

1時間という限られた時間の中での講座だったため、矢継ぎ早な説明になってしまいましたが、受講してくれた皆さんにとって何か気づきのある講座だったなら嬉しいです。

続編も継続して行っていくので、次回も是非ご参加ください!

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